スギ花粉症とヒノキ花粉症の違いは?時期・症状・対策を徹底解説
春になるとつらい花粉症…。
特に「スギ花粉症」と「ヒノキ花粉症」は多くの人が悩まされるアレルギー疾患です。しかし、両者にはいくつかの違いがあります。
本記事では、スギ花粉症とヒノキ花粉症の違いを詳しく解説し、それぞれの症状や対策についても紹介します。
スギ花粉症とヒノキ花粉症の違いとは?
1. 花粉の飛散時期の違い
スギ花粉とヒノキ花粉では、飛散する時期が異なります。
花粉の種類 | 飛散時期(ピーク) |
---|---|
スギ花粉 | 2月~4月(3月がピーク) |
ヒノキ花粉 | 3月~5月(4月がピーク) |
スギ花粉のピークが過ぎた後にヒノキ花粉が増えるため、「スギ花粉症が治まったと思ったらまた症状が…」という人は、ヒノキ花粉症の可能性が高いです。
2. 症状の違い
スギ花粉症とヒノキ花粉症の主な症状は似ていますが、ヒノキ花粉症の方が目のかゆみや充血が強くなる傾向があります。
- くしゃみ・鼻水・鼻づまり
- 目のかゆみ・充血(ヒノキ花粉症で特に強くなる)
- 喉の違和感(ヒノキ花粉症で出やすい)
3. 交差反応について
スギ花粉とヒノキ花粉はどちらも「ヒノキ科」に属しているため、交差反応を起こしやすいです。スギ花粉症の人の約7割がヒノキ花粉にもアレルギーを持っていると言われています。
4. 花粉の飛散量の違い
スギ花粉は全国的に飛散しますが、ヒノキ花粉は特に西日本で多く飛びます。
花粉の種類 | 飛散量の多い地域 |
---|---|
スギ花粉 | 全国的に多い(特に関東・関西) |
ヒノキ花粉 | 西日本(関西・東海・九州)に多い |
5. 治療法や対策の違い
治療方法は基本的に同じですが、舌下免疫療法(シダキュア)はスギ花粉症のみに対応しており、ヒノキ花粉症には効果がありません。
- 抗ヒスタミン薬(アレグラ、クラリチンなど)
- 点鼻薬(ナゾネックス、アラミストなど)
- 点眼薬(パタノール、アレジオン点眼液など)
- 舌下免疫療法(シダキュアはスギ花粉のみ)
まとめ
比較項目 | スギ花粉症 | ヒノキ花粉症 |
---|---|---|
飛散時期 | 2月~4月(3月がピーク) | 3月~5月(4月がピーク) |
症状の傾向 | くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみ | 目のかゆみ・充血が強め、喉の違和感 |
交差反応 | あり(スギ花粉症の7割がヒノキ花粉にも反応) | あり(スギ花粉症の影響を受ける) |
飛散地域 | 全国的に多い(特に関東・関西) | 西日本(関西・東海・九州)に多い |
治療法 | 抗ヒスタミン薬・点鼻薬・点眼薬・舌下免疫療法 | 抗ヒスタミン薬・点鼻薬・点眼薬 |
よくある質問(Q&A)
Q1. スギ花粉症とヒノキ花粉症を見分ける方法は?
3月中旬までに症状が落ち着けばスギ花粉症のみの可能性が高く、4月以降も続く場合はヒノキ花粉症の可能性が高いです。血液検査で確認するのが確実です。
Q2. スギ花粉症の舌下免疫療法(シダキュア)でヒノキ花粉症も治りますか?
シダキュアはスギ花粉のみに対応しており、ヒノキ花粉症には効果が期待できません。
Q3. ヒノキ花粉症の症状がスギ花粉症より強くなることはありますか?
はい。ヒノキ花粉のアレルゲンが一部の人にとって強い刺激となることがあり、症状が悪化することがあります。

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