みなさまこんにちは!
薬局薬剤師のゆずまるです。
今回は在庫管理について記載します。
調剤薬局、ドラッグストア、病院などでも在庫管理は必須項目だと思います。
少なすぎても過剰すぎてもダメ。
今回は在庫管理について書いていきたいと思います。
いくつか考え方があるため今回はまずは総論として記載します。
在庫管理の必要性
一般的に薬局やドラッグストアのような小売業では商品を仕入れてそのまま販売します。
販売するための「商品」が在庫になります。
在庫をもたないとお客様にたいして商品を提供することができません
また在庫を持ちすぎると経営を圧迫してしまいます。
店舗の運営上の観点からも在庫管理は必須要件の一つと言っても過言ではありません。
在庫があることのメリット
では在庫はどうして増えていくのでしょう。
まずは在庫があることのメリットについてまとめました。
在庫があることのデメリット
では続いて在庫がありすぎることのデメリットは何でしょうか。
メリットとデメリットを比較するとデメリットのが多そうですよね
適正在庫管理を覚えるにあたって、それぞれの特徴を初めに念頭に入れておく必要があります
在庫が増えすぎる訳
過剰過ぎる在庫があるといい事は何一つありません。
発注する人の考え方一つで在庫は左右されることがあります
とりあえずは増えてしまう原因はこんなところでしょうか。
在庫があると売上に影響がでる
在庫が増えると利益が増えるように見えることがあります
帳簿上は一時的に黒字になる
利益は売上から売上原価を差し引くことで求められます。
ここで気をつけたいのが、売上原価は売れた商品の原価だけでしか計算にはいっていないことです。
在庫が粗利に影響を及ぼす例
上記の場合、通常であれば
売上6000円-仕入原価10000円=-4000円
という計算をし4000円の赤字となります。
しかし、帳簿上では売れた商品の原価しか考えないため以下のように利益計算されます。
【利益】
売上6000円-売上原価2000円(期首在庫0+期中仕入10000円-期末在庫8000円)=4000円
売れた商品だけの収支で利益を計算するため見かけ上黒字となります。
売れ残っている在庫8000円はこの時点では在庫資産となり損失と見なされません。
更に言うなら売上と仕入が変わらず在庫がもっと残っていれば利益も大きくなります。
このために「在庫が増えれば利益が増える」ように見えるわけです。
しかしずっと在庫として眠らせておいても在庫は在庫のまま
いずれは期限切れなどで廃棄が必要になります。
そのタイミングで帳簿上に計上され、期末在庫金額が減り、利益が減る計算です。
まとめ
在庫は増やしすぎても減らしすぎてもいい事はありません。
メリットとデメリットを考慮しつつ適正在庫数を把握し、分析・管理するのは難しいことです。
ですが常に意識し正しい分析をすることで資金繰りにゆとりを持たせることも可能になります。
在庫管理は薬局・ドラッグストアなど小売業では必須な部分でもあるので必ず徹底していきましょう。
次回以降は各論に入りたいと思いますのでお楽しみに!
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