こんにちは!
薬局薬剤師のゆずまるです。
今回も数値管理編の続きとしてよく売れる商品の分析方法の1つ、PI値についてお話したいと思います
このPI値管理ができるようになると適正な発注や在庫管理ができるようになります。
PI値ってなに?
まずはじめにPI値の用語解説から。
Purchase Indexの略で、来店されたお客様の何%の人に支持されているかを表している指標といわれています
一般的には1000人あたりどれだけ販売できたかを算出するのに用いることが多いです。
ひとりのお客様で大量買いがなければPI値はほぼ売場の立ち寄り率と一致します。
つまりよく売れる商品が何か、買った人が何人いるか分析するための指標です
PI値が分かるとなにがわかる?
発注するときに感覚で適正発注数が分かる天才肌の人もいますが、多くの人はいくつ発注したらいいかの目安がないと困ってしまいます
多く仕入れ過ぎればロスになり、少な過ぎれば販売の機会を逃すことになります
PI値の管理ができるようになると適正な発注ができるようになります。
- 売れ行きの良い商品が具体的に!何かわかる
- 適正な発注数がわかる
- 商品在庫管理の見える化ができる
PI値の公式
まずは公式です。
個数で考える場合と金額で考える場合とあります
PI値(個数)=販売個数÷客数×1000
PI値(金額)=販売金額÷客数×1000
基本的には販売個数を用いた計算が出来れば問題ないです。
PI値の計算例
基本編
客数500人中、水が100本売れた場合
PI値:100÷500×1000=200
1000人お客様が来たら200本売れる計算になります。
そんなに難しい計算ではないですよね!
適正仕入れ数
商品のPI値が分かればその日の混雑状況に応じた仕入れ管理ができるようになります。
PI値200の水、600人の来局予想の場合
◯÷600×1,000=200
予想販売本数=120本
データでPI値をしっかり把握していれば適正な発注ができるようになります。
PI値は変動する
普段から適正なPI値を把握していれば予想来客数から適正な発注数を見極めることができます。
ただし日々の状況で販売数が変動するものなのでPI値も常に変動します。
PI値が変動する例
今日は暑いので水がよく売れた。
売上点数は150本だったが客数はあまりに暑いので客数が減り400人でした。
その時のPI値は
150÷400×1000=375となります。
この日は、客数の37.5%割合の人が水を購入してくれました。
20%の客数減少にもかかわらずPI値は上昇しました。
変動するには訳がある
客数は曜日や気候、広告の有無、競合店の状況により日々変化します。
それに伴いPI値は価格設定、商品の期限の長さ等によっても大きく変化します。
当たり前ですが品切れしてしまった日のPI値のデータは信憑性にかけるため使用出来ません
また上記の例のように時には客数は減っているのに販売数が増えるなど反比例的な動きをすることもあります。
もしかしたらこの日は暑すぎてまとめ買いをしているかもしれませんね
日々のデータを分析しておくことで予測を立てやすくなります。
発注の考え方
日々の在庫数は平均来客数とPI値から算出することで判断できます
システムが整っていれば一度発注点を登録しておけば自動発注がまわり楽に管理ができます。
POSレジ対応してあれば販売した商品のデータ管理化が出来るので対策しやすくなりますよね
ただ、全商品のPI値の情報を調べているのであれば時間がいくらあっても足りません
そのためPI値を活用した発注は注力商品に絞って分析するのがいいでしょう。
- 期限が近い日配品
- チラシを入れるタイミング
- 注力商品の管理 など
PI値管理の考え方が分かるようになるメリット
PI値管理のメリットは主力商品の品切れや過剰在庫の見える化ができることです。
そもそも来客数の予測ずれてるのか?
PI値予測がずれているのか?
予測とのズレはどのくらいあったのか?と分析していきます
突き詰めていくことで品切れや過剰在庫等のリスクを減らしより精度のよい対策ができます。
またデータ管理が正確でも発注から納品までのロスタイムを計算して発注しなくてはなりませんし、前日の在庫数によって当日の必要な商品の数が異なります
地道にな作業ですがしっかりやれてる人は発注のレベルが違いますよね
PI値管理のまとめ
- PI値は1000人のお客さんが来た場合にどれだけ売れるのかを表す数値
- PI値(個数)=販売個数÷客数×1000
- PI値と来店客数予測から商品の販売予定数量を計算することが可能
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