みなさまこんにちは
薬局薬剤師ゆずまるです。
数値管理の第3話
値段の付け方について書きたいと思います
前作の考え方を理解しているとすんなり入ってくるかもしれません
前回までの記事を読んでいないかたはこちらからどうぞ
値入れとは
前編では粗利益高、粗利益率について話しました。
少し似た言葉として値入高と言うものがあります。
まずは用語の解説から
値入れとは商品の販売価格を決めることです。
値入れ高・根入れ率の公式
とりあえず公式を載せます
仕入れた商品にに販売価格を設定(値入)したときの 販売価格と仕入原価の差のことを根入れ高といいます
値入高(円) = 販売価格 – 仕入原価
割合にしたものを値入率といいます
値入率(%) = 値入高 ÷ 販売価格 × 100
粗利益高・値入れとの違いは?
同じものでしょ?と思うかもしれませんが意味合いが異なります
【値入高】
仕入原価と販売価格の差のこと
値入高はその商品を販売したときに期待している利益のことを指します。
【粗利益高】
実際に販売が起こった際の利益のこと
粗利益高は結果としてどれだけ利益を得たかという数値です。
値入したものをそのまま問題なく全て販売すれば値入高=粗利益高になります
ただし物には期限がつきもの。
割引したり、汚損・破損などで廃棄すれば値入高と粗利益高に差が出ることになります。
- 商品の廃棄
- 値引き
- 売価変更ミス
- 盗難 など
値入れ高は理論数
粗利益高は結果数値
値入れ管理ができると何が分かるの?
営業するにあたって最終的に利益がでるように考えていかないといけませんよね
粗利益の目安をたてること
これは運営上大切なことになります
確実な利益を出すためには?
と考えていくと値入れの設定は重要な指標になります。
では利益の目安がわかると何がいいのか一例ですが下記にまとめました。
- 完売でいくら手元に残るか分かる
- いくらまで値引きができるのか判断できる
- 広告にいくら使えるか分かる
- 適正な人員配置が分かる
- 価格の設定額は適正なのかの判断材料になる
価格を決める
値段を決めるうえで考慮するべきポイントは何でしょうか
OTC商品や日用品など扱ってる所では、価格設定は店舗内で割と融通きかせられるとは思います
さてどうするかというのが現状かな?と思います
とりあえず値付けするにあたってのポイントを書き出します。
利益の出せる販売価格?
まずは利益額としてがどのくらい欲しいのかを考えた上で値段設定をする必要があります。
仕入れたものが全て完売!
なんてことはほぼないため
商品が売れ残ってしまったり万引されることを考え少し高めに価格設定するのが現状です
値段設定は全品に利益が出るように設定してもいいですし、客寄せのため一部商品は赤字で激安価格で設定するのも可です。
最終的に利益がでれば良い
駆引きですね!
対象者の予算に応じて値段を決める
この商品を購入する人はどんな人なのかを見極める必要があります
お店の立地や客層でターゲットも変わっていきます
- その客層の人達が何を求めているのか
- お客様の購入予算がどのくらいなのか
色々と見極めながら展開、価格設定しましょう
競合店と比較
いくら理想の利益率で値付けし、商品を販売していたとしても、近隣の競合店が自店よりも安いのであればお客様は流れてしまいます。
そのため逐一他店の市場価格を調べないとなりません
意外と大変ですよね
計算例
では実際にどうやって計算するのか?
計算例を紹介します。
粗利率予算が20%と仮定
1000円の商品に25%の値入率の売価を設定するとします。
※25%の値入率の売価設定をする理由は、5%くらいロスがあると仮定して少し高めに値段をつけます
商品原価から値入作業をする場合は以下の計算式になります。
仕入原価÷(1-値入率)=売価
1000円÷(1-0.25)=1333円
1333円×消費税1.10=1466円になります。
この数字はきりが悪いので1,480円など価格にすることもあります。
まとめ
それではまとめです。
- 値入れとは値段を決めること
- 値入れ高はこれだけ売れるだろうという期待値
- 粗利高は結果値
- 値入れ高=粗利高に近づける事を目標にする
- 仕入原価÷(1-値入率)=売価
ここまで読んでくれてありがとうございました
次回は粗利益率と相乗積について記載したいと思います!
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他にもたくさん記事を書いていく予定ですのでよろしければご覧いただけてたら幸いです★
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