スタチン系とサラサラ系、どっちがいい?違いと選び方を解説!
心筋梗塞や脳梗塞の予防として、「スタチン系(HMG-CoA還元酵素阻害薬)」と「サラサラ系(抗血小板薬・抗凝固薬)」の薬がよく使われます。でも、どちらの薬が自分に合っているのか迷うこともありますよね。
この記事では、それぞれの特徴や効果、どのような場合に選ばれるのかを分かりやすく解説します!
スタチン系とサラサラ系の違いとは?
スタチン系とサラサラ系の薬は、どちらも心血管疾患の予防や治療に使われますが、目的が異なります。
スタチン系は主にコレステロールを下げて動脈硬化を防ぐのに対し、サラサラ系は血液を固まりにくくして血栓を防ぐ働きがあります。
スタチン系 | サラサラ系 | |
---|---|---|
目的 | LDLコレステロール(悪玉コレステロール)を下げ、動脈硬化を防ぐ | 血液を固まりにくくし、血栓(血の塊)を防ぐ |
主な対象疾患 | 高コレステロール血症、動脈硬化、狭心症、脳梗塞の再発予防 | 心筋梗塞、脳梗塞、心房細動、深部静脈血栓症 |
代表的な薬 | ロスバスタチン(クレストール)、アトルバスタチン(リピトール) | アスピリン(バイアスピリン)、クロピドグレル(プラビックス)、ワルファリン |
注意点 | 筋肉痛や横紋筋融解症のリスク、肝機能チェックが必要 | 出血リスクがあるため、ケガや内出血に注意 |
このように、目的や作用が異なるため、どちらが「良い」というよりも、それぞれの病気やリスクに応じて適切な薬を選ぶことが重要です。
スタチン系の特徴と効果は?
スタチン系の働き
スタチン系の薬は、HMG-CoA還元酵素を阻害することで、肝臓でのコレステロール合成を抑え、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)を減らします。
動脈硬化は、血管の内側にコレステロールが蓄積し、血管が狭くなってしまう状態です。スタチン系の薬を使うことで、動脈硬化の進行を抑え、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを下げることができます。

例えるならコレステロール製造機の節減モードですね。
スタチン系の副作用と注意点
- 筋肉痛や倦怠感(まれに横紋筋融解症)
- 肝機能障害
- 糖尿病のリスク増加(特に高用量の場合)
定期的な血液検査で肝機能や筋肉の異常がないかを確認しながら使用します。
サラサラ系の特徴と効果は?
サラサラ系の働き
サラサラ系の薬(抗血小板薬・抗凝固薬)は、血小板の働きを抑えたり、血液凝固を防いだりすることで、血栓ができるのを防ぎます。
サラサラ系の副作用と注意点
- 出血リスクが上がる
- 胃腸障害(アスピリンなど)
- ワルファリンは食事の影響を受けやすい
出血リスクが高い場合は、定期的な血液検査や内視鏡検査を受けることが推奨されます。
よくある質問(Q&A)
Q. スタチン系とサラサラ系は一緒に飲んでも大丈夫?
A. 多くの場合、併用が推奨されることがあります。
Q. スタチン系の薬は一生飲み続ける必要がある?
A. 基本的には長期的に服用することが推奨されます。
Q. サラサラ系の薬を飲んでいると出血しやすくなるの?
A. はい、出血しやすくなります。
Q. スタチン系の薬を飲むと筋肉痛が出ることがある?
A. はい、まれに筋肉痛が副作用として出ることがあります。
Q. サラサラ系の薬を飲んでいる場合、手術や抜歯のときはどうすればいい?
A. 医師や歯科医師に必ず事前に相談してください。
まとめ
- スタチン系はコレステロールを下げ、サラサラ系は血栓を防ぐ薬
- 併用することが多いが、目的が違う
- 副作用に注意しながら医師の指示に従う
- 飲み忘れや手術の際は医師と相談が必要
- 生活習慣の改善も大切
薬の選択や服用方法に不安がある場合は、必ず医師や薬剤師に相談しましょう!
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