【2024年最新版】セルフメディケーション税制とは?対象医薬品と確定申告の方法を徹底解説
セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)を活用すれば、市販薬の購入費用を所得控除できるため、節税につながります。
しかし、「どんな薬が対象?」「確定申告が面倒では?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか?
本記事ではセルフメディケーション税制の仕組み、対象医薬品のリスト、確定申告の手続き方法、注意点まで詳しく解説します!
セルフメディケーション税制とは?
セルフメディケーション税制は、2017年1月に導入された医療費控除の特例です。
この制度を利用すると、対象の市販薬(スイッチOTC医薬品)を年間12,000円以上購入した場合に、所得控除を受けることができます。
適用条件
- 健康診断や予防接種を受けていること(会社の健康診断、人間ドック、がん検診など)
- スイッチOTC医薬品を年間12,000円以上購入(最大88,000円まで控除可能)
- 確定申告を行うこと

対象となるスイッチOTC医薬品一覧
セルフメディケーション税制の対象となるのは、スイッチOTC医薬品(医療用医薬品から一般用に転用された薬)です。
厚生労働省のホームページでも確認できます。
代表的な対象医薬品
分類 | 代表的な医薬品(商品名) |
---|---|
解熱鎮痛薬 | ロキソニンS、バファリンEX、イブA錠 |
かぜ薬 | パブロンSゴールド、ルルアタックEX |
胃腸薬 | ガスター10、ストロカイン |
鼻炎薬 | アレグラFX、クラリチンEX |
目薬 | アイフリーコーワAL、ロートアルガード |
湿布薬 | ロキソニンテープ、フェイタスZ |
確定申告の方法
必要な書類
- 対象医薬品のレシート(「セルフメディケーション税制対象」と記載あり)
- 健康診断・予防接種の証明書
- 源泉徴収票(給与所得者の場合)
- マイナンバーカードまたは身分証明書
確定申告の流れ
- 国税庁の確定申告書作成コーナー**で申告書を作成
- e-Taxでオンライン申請、または税務署に郵送・持参
セルフメディケーション税制を活用すべき人とは?
セルフメディケーション税制は、特定の市販薬の購入費用を所得控除できる制度ですが、「どんな人におすすめなの?」と思う方も多いのではないでしょうか。
下記に紹介していきます。
① 市販薬をよく購入する人
風邪薬や頭痛薬、アレルギー薬などの市販薬を頻繁に購入している人は、セルフメディケーション税制を活用すれば実質的に薬代を節約できます。
具体的な対象者
- 風邪薬(パブロン、ルル、ベンザブロックなど)を定期的に購入する人
- 頭痛薬(ロキソニンS、イブA錠)を常備している人
- アレルギー薬(アレグラFX、クラリチンEX)を毎年使用する人

② 健康診断や予防接種を受けている人
この制度を適用するには、健康診断や予防接種を受けていることが必須条件です。
具体的な対象者
- 会社の定期健康診断を受けている人
- 人間ドックやがん検診を定期的に受診している人
- インフルエンザやコロナワクチンを毎年接種している人
③ 扶養家族がいる家庭
セルフメディケーション税制は、生計を一にする家族全員の分を合算できるため、家族の分も含めることで12,000円の条件を満たしやすくなります。
こんな家庭におすすめ!
- 子どもが風邪をひきやすく、子ども用の市販薬をよく購入する家庭
- 高齢の親と同居しており、湿布薬や鎮痛薬をよく購入する家庭
- 夫婦でアレルギー持ちで、アレグラFXやクラリチンEXを毎年購入する家庭
④ 医療費控除が適用されにくい人
通常の医療費控除は年間10万円以上の医療費が必要ですが、セルフメディケーション税制は12,000円以上で適用されるため、以下のような人におすすめです。
こんな人におすすめ!
- 通院が少なく、市販薬を活用している人
- 持病がなく、普段の医療費が少ない人
- 市販薬の購入が多く、医療費控除(10万円)には届かない人

まとめ|セルフメディケーション税制を活用すべき人
セルフメディケーション税制は、以下のような人におすすめです。
- 市販薬を頻繁に購入する人(風邪薬・頭痛薬・湿布薬など)
- 健康診断や予防接種を毎年受けている人**
- 家族の市販薬もまとめて購入する人(家族の分も合算可能)
- 通常の医療費控除(年間10万円)が適用されない人
該当する場合は、セルフメディケーション税制を利用して賢く節税しましょう!
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